2013年8月25日日曜日

米国某所にあった大黒山(その4)

前回に引き続き、山頂からの景色を紹介したいと思います。

登山口(車を放置した場所)の方向を眺めています。
すぐ見える谷の道路のどこかから出発しているはずです。
ここ(標高1229m)よりも背の高い山はやはり見られません。
なので、低山ながら見通しが良いですね。



D90+AF-S DX 18-105mm



遠景をズームしてみました。
うっすらと山々が見えます。
日本の夏のように、空気が澄んでおらず、
クッキリした絵が撮れず残念。



D90+AF-S DX 18-105mm


山頂には道標や三角点などは見当たらず、
唯一見られたオブジェは、謎の太陽パネル+アンテナです。
おそらく気象用のセンサーか何かだとは思うのですが、
詳細は不明です。
山頂のマークとしては利用できるので、
何もないよりかはマシだと思います。



D90+AF-S DX 18-105mm


内陸側の景色です。
順光ということもあり景色も綺麗に見えますね。
こちら側は気持ち樹木が多いように見えます。
山火事の難を逃れた地域なのでしょうか。



D90+AF-S DX 18-105mm


前写真で林道がずっと続いているのが分かりますが、
なかなか楽しそうな道ですね。
山頂にいる間、車が通っているところを一回も見ることはありませんでしたが。



D90+AF-S DX 18-105mm


さて、景色を堪能したところで、
遅くなった昼食をいただこうと思います。
ちなみにきちんとした食料を持ってきておらず、
ホテルの朝食(バナナ+ヨーグルト)のみのかなり貧乏なランチです。

さて、いい時間になってきましたので、
下山を始めることにしました。
まだ3月なので、日が落ちるのは早い。
(しかもサマータイムがまだ始まっていない)



D90+AF-S DX 18-105mm


こういう空に向かって伸びる道を構図にするのが好き。
だいたい下山のときに気づいて撮るのですが。



D90+AF-S DX 18-105mm


下界のグリーンが鮮やか。
ゴルフ場のフェアウェイかと思うほどなめらかに見えます。
実際は牧場なのでしょうか。



D90+AF-S DX 18-105mm


気づくと山頂近くは快晴になっていました。
先ほどまではわりと雲があったのですが。。。
山は午後になると曇りやすいといいますが、
低山なのであまり関係無いのでしょうか。



D90+AF-S DX 18-105mm


往路でも同じ構図の写真を撮りましたが、
下山時のこの写真の方が夕日が若干映えていて綺麗。
ちょうど谷間に日が差し込む時間帯のようです。



D90+AF-S DX 18-105mm


なんとか日が落ちる前に登山口まで戻れそう。
靴がしょぼいスニーカーだったため、この時点ではかなり足にダメージがきている。
あとランチが貧相であったためお腹がかなり減っていたことを記憶している。



D90+AF-S DX 18-105mm


ついに登山口に到着。
登山道(林道)に対する注意書き。
許可された車のみと書いてあるが、
山腹まで続く道を見れば一般車は入る気も起きないでしょ。
と思いきや、朝、ここを突っ切ろうと試みていた大型のピックアップトラックがいました。
それがアメリカという国。



D90+AF-S DX 18-105mm


このようにゲートがあり、開けようと試みてもビクともしませんでした。
前述のピックアップトラックは諦めて去っていきましたが。
そんな朝から6時間以上が経過し、
無事、車まで戻ることができました(海外発登山成功!)。



D90+AF-S DX 18-105mm

実は車(レンタカー)が無事であることが登山中で一番心配していました。
もしパクられていたら、生きて帰れる気がしません。。。

もう二度とここへ来ることは無いと思います。
パットしない登山ではありましたが、
登ったことを後悔はしていないし、むしろ登山できてよかったと思っています。

以上、数少ないと思われる、米国某所の「大黒山」登山紀行でした。
次回より通常どおり日本国内の旅(通常営業)に戻りたいと思います。


2013/3/2
歩行距離21.8km
全行程:6時間23分
最高地点:1229m

2013年8月10日土曜日

米国某所にあった大黒山(その3)

先ほど、頂上付近の遠景から見えていた、
枯れ木の林が近づいてきた。
遠くから見たよりも、本数は多く、
漏れなくすべての木が枯れていることに少し衝撃を受けた。



D90+AF-S DX 18-105mm


正確には枯れているのではなく、焼けていました。
実はこの地域一体は数年前に大山火事に遭遇したとのことで、
その時の傷跡のようです。低木や草木は元の状態を取り戻しているのかもしれませんが、
この乾燥した地帯で木々がその緑を取り戻すのは、
数十年規模で要することでしょう。



D90+AF-S DX 18-105mm


ここで見られた数少ない花をご紹介したいと思います。
名前までは調べることができませんでしたので写真のみです。



D90+AF-S DX 18-105mm

黄色い花で、日本にもよくありそうな花です。
麓の方にたくさん見られました。



D90+AF-S DX 18-105mm

これも日本によくありそうな低木です。
アセビの仲間でしょうか。




D90+AF-S DX 18-105mm



D90+AF-S DX 18-105mm

前述の花と似ていますが、花屋はの形が微妙に異なります。
同じくアセビの仲間なのでしょうか。たくさん見られました。




D90+AF-S DX 18-105mm

日本の山にはなさそうな花です。園芸種とかではありそう。
この花は頂上付近のみで僅かに見られました。




D90+AF-S DX 18-105mm

花ではありませんが、巨大な松ぼっくりです。
これをぶら下げていたであろう木々は大火で炭となっているわけですが、
大火以前からここに転がっていたのでしょうか。その割には焦げていないなどの謎が残ります。





D90+AF-S DX 18-105mm

さて、軌道修正し山頂の道へ戻ります。
山頂まで枯れ木林が続きます。
道は途中で分岐があり脇道を辿ったのですが、
相変わらずなダート道です。
一方、直進していた道はなぜか通行止めとなっていて、
その先はヤブとなっていました。




D90+AF-S DX 18-105mm

枯れ木の林の合間に目をしかめると、
山頂のマークである謎の太陽パネルを見つけることができました。
ゴールまであと僅か。安心しました。

と安心した矢先、太陽パネルに到達する少し前でダート道が途絶えてしまいました。
太陽パネルへのダートは無く、林の中にうっすらと踏み跡があるのみです。
せっかくここまで来たのなら、ということで踏み後を辿ると、




D90+AF-S DX 18-105mm

山頂のお出ましです。
この一帯の土はかなりオレンジ色が強いです。
そのせいで靴が思いっきり茶色くなりました。




D90+AF-S DX 18-105mm

ダート道終点を振り返ります。
終点からは林の中の踏み跡を辿りましたが、
その箇所だけ山火事を逃れたのか、木々に緑が生い茂っていました。
実は太平洋側を向いているはずなのですが、
天候もあまりよくなく、残念ながら太平洋を拝むことはできませんでした。
周辺にはここよりも高い山がほとんどないのが分かると思います。




D90+AF-S DX 18-105mm

ダム湖方面を見渡します。
こちらも大きな山は見当たりません。
ダム湖から車道が伸びているのが気になります。
ただしその道から、この山への登山道などは地図上からは見つけられませんでした。
距離は近そうなのですが。




D90+AF-S DX 18-105mm

ダム部をズームしました。
この湖は、サザーランドダム(Sutherland dam)でできたサザーランド湖で、
なんとこの比較的小さなダムの建造に27年もの歳月を要したそうです。
原因は資金難だったらしいですが。
近くに行ってみたかったのですが、結局その機会は最後まで訪れませんでした。

引き続き山頂からの景色を次回も紹介したいと思います。

2013年8月4日日曜日

米国某所にあった大黒山(その2)

高山のような荒れ果てた地肌を見せる米国某所の「大黒山」。
最初は特徴的に感じていましたが、1時間以上同じ景色が続いているため、
実はだんだんと飽き始めてきている。



D90+AF-S DX 18-105mm


谷が現れた。
このような川もなく、雨がほとんど降らないような山にも侵食が起きているのですね。
たまには雨が降るのでしょうか
それにしてもこんな気のないところで雷雨にあったらかなり雷が怖い。



D90+AF-S DX 18-105mm


再び山頂(画像中央やや左)が現れる。
何度も言うが、当時は山頂がこれであることに確証を持っていなかった。
実際、片道7kmほどという情報があったため、
もっと遠いところ(写真の山頂の裏あたり)にあると予想していた。



D90+AF-S DX 18-105mm


来た道を振り返る。
山腹にへばりつく、つづら折り。
舗装されていれば、スカイラインとか名乗ってもおかしくないのかな。



D90+AF-S DX 18-105mm


そして向かう道。
とてもスカイラインを名乗るには程遠かった。
どう見ても治山用の作業道であることには変わりなかった。
ただ、綺麗な舗装路よりも、未舗装の荒々しさがこの山には似合うと思った。
歩くには辛いが。



D90+AF-S DX 18-105mm


もう一度来た道を振り返る。
実際の高度差はあまりないと思うのですが、
他に視界を遮るものがないため、とても高度感を感じることができる。



D90+AF-S DX 18-105mm


そしてこの辺だろうか。
山頂を意識し出したのは。
既にGoogle Mapでの往路の半分を踏破しており、
山頂の大体の位置を理解してきていた。



D90+AF-S DX 18-105mm


そしてズームで写真を残しているとこから、
山頂を確信したのであろう。
そしてなだらかなつづら折りの道が上方に続いているのを見て、
まだ続くのかと肩を落としたのだろう。



D90+AF-S DX 18-105mm


だからと言って、この登山が苦痛だけだったわけではありません。
見下ろせば広々とした景色が待っています。
アクセントが無く少し単調なので絶景、というには多げさかもしれませんが、
岩がゴロゴロしている山腹は、秋吉台のカルストに見えなくもありません。



D90+AF-S DX 18-105mm


いったいこの地形はどのようにして生まれたのであろうか。
地質的にカルストではなさそうですが、
丸みを帯びた岩はどこから生まれたのでしょう。



D90+AF-S DX 18-105mm

ここまでで往路のおおよそ3/4を踏破しました。
次は、いよいよ山頂に迫ります。




米国某所にあった大黒山(その1)

米国某所シリーズ最後のネタになります。
これが終わればようやく国内の溜まったネタを放出できる。

さて、米国滞在中に実は1回だけ登山しました。
もちろん登山グッズなど全く持っていっていなかったので、
登山というかハイキングのつもりでした。

休日もなかった仕事が徐々に収まりを見せてきて、
週末を休みとして過ごせるようになった頃、
その仕事の同僚より、近所の山をご紹介いただいた。
それが仮名「大黒山」である。

標高は1200mと低山だが、この近辺では最高峰の一つらしい。
もちろん米国内、むしろ州内には無数の4000m級の山があるので、
比較してしまうとゴミみたいなものなのですが、
まともな登山グッズがない我々が持て余している休日の余暇を
潰すためにはちょうど良いのではないでしょうか。
ググってもほとんど情報は無く、もちろん登山用マップなどは皆無。
現地に詳しそうなホテルのフロントに聞いても知らず。。。
現地の人にとってもマイナーなのかと、不安になりつつ、
唯一頼りになるGoogle Mapを参考に、大黒山への頂上への道へ踏み入れたのであった。




D90+AF-S DX 18-105mm


この当時は、大黒山の頂上がどこにあるかは、
Google Map上の点としてしか把握していなかったが、
実は上記写真の右側奥の気がまばらに生えているあたりがピークだった。
日本での登山の感覚だと、さほどたいした距離、標高差ではないと思う。
当時はそんなことはつゆ知らず、どこがゴールなのかはGoogle Mapでしか知り得なかった。

この登山道は、オフロード車が走れるようなダート道となっています。
実際はゲートがロックされているため、一般車は入れないのですが。
ただし頂上付近の傾斜を考えると、入れる車はかなり限られるかと思います。
序盤はこのように緩やかに山腹を巻いています。



D90+AF-S DX 18-105mm


実は、傾斜を避けるための巻道が、長大な距離を作っていて、
地図での見積りで水平で片道7km程度を見積もっていました。
トップの写真では7kmにはとても見えません。感覚だと4kmぐらいでしょうか。

少し高度が上がってきて、見晴らしが良くなってきた。
谷が牧場になっているところがUSっぽいです。



D90+AF-S DX 18-105mm


見て分かるように、谷なので袋小路になっています。
奥に見える円筒形の倉庫はサイロでしょうか。
のどかですね。
この先には牧場しかないので、この道路を使うのはその牧場の主
(と我々のような変わり者)ぐらいしか使用しないかと思いきや、
意外と交通量があったように記憶しています。
一体誰が使っているのだろうか。。。



D90+AF-S DX 18-105mm


ゲート前に駐車中の我々の車。
2台停まっていますが、もう一台はこの道を犬の散歩していた方のものだと思われます。
我々が帰路に立つ頃には消えていました。



D90+AF-S DX 18-105mm


登山道はこんな感じです。
ダート道ですね。車にはやさしいんでしょうが、人には全然やさしくない。
まっすぐ歩かせてほしいです。
おまけに日陰がまったくないのでバテます。
あと乾燥しているので、土埃が結構立ちます。
ちなみに頂上はこの写真で見えていて、左側のピークです。
もちろん当時は頂上について知りませんでしたが、
アレじゃないか、といった推測はしていたと思います。



D90+AF-S DX 18-105mm


道を歩いていたトカゲ。
他にも動物はいるみたいで、しきりに茂みがガサゴソいっていたのですが、
結局接触できたのはこの方のみでした。
ちなみに日本のよりもだいぶ大きかった気がします。
写真ではよく分かりませんが。



D90+AF-S DX 18-105mm


歩き始めて1時間。
ようやく山っぽい風景になってきました。
土地の痩せ具合から、日本の高山を想像してしまいますが、
まだ標高1000mにも達していないと思います。



D90+AF-S DX 18-105mm

今のところ、もう一台の車の持ち主としかすれ違っていないが、
果たして頂上へは到達できるのだろうか。
続く。