2012年12月2日日曜日

鷹ノ巣山登山(その2)

その1の続きになります。
しばらく道を進むと、私よりもはるかに高齢なAさんの足音が
後ろから段々と近づいてきました。
私が写真を撮りながらというハンデを差し置いても、
自分の脚力不足、およびAさんの脚力の強さを認めざるを得ません。

Aさんと再び会話。
Aさんどうやら今日は雲取山を越えて三峰まで抜けるらしい(しかも日帰り前提で)!
私のコースの倍、否、3倍はあるだろう。
ご高齢さをまったく信じさせられない計画。
ただ彼は過去に無茶な計画による失敗を何度もやらかしているらしく、
その失敗談を聞かせていただいた。
私よりはるかに登山経験はある方だと思いますが、
もう少し命を大事にしていただきたいなぁと思いました。

石尾根らしい幅広い尾根道になりました。
ただご覧のとおり急坂です。
まるでゲレンデのよう。スノボでここを滑り降りる妄想をしてしまいました。
現実はかなり体力を消耗し、休み休み登りました。

D90+AF-S DX 18-105mm

かなり疲労し、もう歩きたくないと思い始めたころ、
六ツ石山への分岐点に着きました。
分岐点から数分歩くと六ツ石山頂に到着です。

D90+AF-S DX 18-105mm

標高は1478m。
350mから上がってきたので、この時点で1100m登りきったことになります。
この山頂からの展望はそこそこあります。
特に八ヶ岳(たぶん)が遠くに見える点がすばらしい。
とても綺麗だったので、巻かずに登って良かったと思うことができました。
D90+AF-S DX 18-105mm

小休止のあと分岐点へ戻り、鷹ノ巣山への行程を進めます。
しばらく寒々とした北側の山腹を歩きます。
木々は落葉しているので、枝の隙間から下界が見え隠れします。
(写真が撮り辛くて写真家泣かせなのですが・・・)

北側の谷底には日原集落があるのですが、集落は見えず。
代わりに広大な灰色の岩場が見えます。
これは天然物ではなく、人の手で作り出されたものです。
かつて石灰石を採掘していた氷川鉱山の露天掘り跡。
要は自然破壊の爪跡ということです。

D90+AF-S DX 18-105mm

この鉱山、昨年にも日原街道沿いから覗きに行ったのですが、
実に興味深い鉱山です。
以前とは別の角度から見ているため、
以前見ることができなかった面を見ることができます。
ピントをMFで調整して撮影しました。
写真を拡大してみると、面にいくつもの穴が開いているのが分かります。
これらはとある情報によると旧坑道とのことです。
そう、この山の周辺には人知れず網の目のように坑道が掘られているのです。
もしかしたら今いる道の地下深くにも穴が掘られているのかもしれないと思うと、
なんだかゾクゾクします。
ちなみにこの鉱山での採掘自体は現在行われていないようです。

送信者 2011.08日原

送信者 2011.08日原
前回訪問時の写真

さて、少し進んだところから北側の景色をもう一つご紹介。
先ほどの鉱山よりも西側にも巨大な岩壁があります。
確証は持ててないのですが、こちらは天然物で、
燕岩と呼ばれている岩です。

D90+AF-S DX 18-105mm


燕岩は日原鍾乳洞の先の道路沿いに聳え立つ巨大な岩盤です。
その上部部分が見えているのだと思います。
ちなみに現地では稲村岩だと思い込んでいて、帰宅後の調査にて燕岩だと気づきました。
で、なぜこの岩に注目しているかといいますと、
中央付近を拡大してみてください。

何か社か祠のようなものが岩壁にくっ付いているように見えませんか!?

当然目視では気づかなかったので、情報はこの写真のみです。
ググっても情報は皆無。
でも写真から分かるよう人工物であることは明らか。
山乃神を祭っている系の霊的なオブジェなのか、近くの鉱山に由来する建造物なのか・・・
正体が何なのか非常に気になりますが、残念ながらこれ以上知る由がありません。

現場ではそのような疑問を感じることもなく、足を進めていました。
この北側斜面、雪のようなものが地面に付着しています。

D90+AF-S DX 18-105mm

おそらく雪ではなく霜だと思います。
しばらくすると尾根筋へ行く道と、石尾根と書かれた道の分岐点が現れます(写真無し)。
見晴らしの良いであろう尾根道を歩きたいのですが、いったいどちらが本当の尾根なのだろうか。
標識からは読み取ることができませんでした。
ただ、分岐後の道を見ると明かに前者は尾根を登っており、後者は平坦な道で巻いている。
では迷わず前者の道へ、と行きたいところですが、
このころ私の疲労度が限界に来ており、少しでも楽をしたいという欲から
平坦そうに見える後者の道を選びました。

しかしこの選択は結果的に失敗だったと思います。
実際のところ登る標高はどちらの道も変わらなかったのです。。。

次へ続きます。

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