2015年1月3日土曜日

地デジ・BS/CSの視聴制限の仕組み

新年明けましておめでとうございます。
昨年2014年は本部ログを全然更新できていませんでした。
更新の時間がまったく無いほど忙しかった・・・と言うほど
忙しかったわけではなく、書く手間と書いた後の満足度のバランスというか
要はモチベーションがあまり上がらなかったというのが更新の少なさの原因だと思います。

#収益とか抜きにしたとしても、アクセス数が伸びないと
#モチベーションが上がらないことにようやく気づいたのである。

そこで今年からは、別のモチベーションを作ることにしました。
自分のための記録、として新たに知ったこと気づいたこと等を
例えささいなことでも記録していきたいと思います。

さっそくですが、正月に福袋で購入したブルレコの導入の際に
疑問に思った掲題の件について、知ったことを記録します。


疑問

視聴契約が必要なBS・CS放送(NHK、WOWOW等)って、
画面にメッセージが出たり、視聴が制限されたりしますよね。
この視聴制限の仕組みは、何となくではありますがあのB-CASカードによるもの
だということは多くの方がご存知かと思います。
私もこれまでそう思っていた一人ですが、少し掘り下げて考えると
疑問に思うことがありました。

最近のブルレコやTVは、インターネット接続することができますが、
接続しなくても利用することはもちろんできます。
その場合、通信の方向は当然、放送局→TV・レコの一方通行になります。
この前提だと、視聴制限を行うためには以下のいずれかを行う必要がある。

  • 視聴契約時に契約者のB-CASカードに特別なデータを書き込む
  • 放送電波に各個人のBーCASカード宛の個別情報をブロードキャストする

私はNHKの視聴契約は一応しています(全然見ていませんが)が、
B-CASカードを専用機器に通した記憶はありません。
(BーCASカードの番号の申告はしたかもしれませんが)

なので、後者の方式で行われているのでしょうが、
果たして日本の全世帯(BーCASカード数)の個別情報を
常日頃ブロードキャストしているとは(データ量的に)思えないので、
B-CASカードの仕組みに対する疑問が発生しました。

答え

ググってみると答えは見つかりました。私の予想は半分あっていましたが、実は
  • 視聴契約時に契約者のB-CASカードに特別なデータを書き込む
  • 放送電波に各個人のBーCASカード宛の個別情報をブロードキャストする
の両方が行われているようです。
放送電波のTSパケットに含まれるEMMというデータが
各個人のBーCASカード宛の個別情報(宛先情報ID6byte含)になっていて、
TVやレコーダの受信機が自分のB-CASカード宛かをチェックし、
自分宛であれば、B-CASカードの記憶領域にEMM内のデータ
(契約情報など)を格納するそうです。
意外にも、TVやレコーダはスタンバイ時にも
EMMの受信やBーCASカードへの書き込みを行っているとか。
このBーCASカードに書き込まれた情報を元にTVやレコーダが視聴制限を行っているそうです。

公共電波はいかにもブロードキャストなイメージを持っていましたが、
各個人宛のデータも含まれているということに意外性(データ量的に)を感じました。

例えば日本国民の数(1.3億=130M)のBーCASカードに対し、1KByteのデータを送るとすると、
130MByteのデータを送る必要があります。
地デジの1チャンネルあたりの帯域は約16Mbps=2MByte/sで、
各チャンネル帯域にうっすらEMMが乗っていると仮定し、その割合を1%と仮定すると、
EMMに使える帯域は20KByte/s、1.3億のEMMを送るためには6500秒、
すなわち約2時間を要します。
あれ?EMMが1KBだとしても最大2時間の遅延、意外と短時間でした。

実際は
EMMが送られるタイミングは不明(常時?契約変更時のみ?)だし、
国民の数よりもB-CASカード数が多くなる可能性はあるし、
EMMのサイズも1KB以下に圧縮されているでしょうし、
EMMに割り当てられている帯域も異なると思うので
2時間というのは参考値ですが、
数時間というオーダーは大きくは外れていないかと思います。


B-CASカードの仕組みや解読・偽造、
B-CASカードを運用している会社の賛否についてはいろいろと情報があるようなので
また別の機会に深堀りしてみたいと思います。

参考にした情報源


もっとライトに書きたかったのですが、
やはり書き出すと長くなってしまいますね。長続きしない予感が・・・

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